独学でネイリストになれるか、資格があれば就職できるか

最近、とってもありがたいことに

blogからスクールのお問い合わせをいただくことが増えました。

検定前の駆け込みのご相談も多いです。

そのたびに、出来る限りの手助けが出来たらなーと思っています。

 

『独学でネイリストになれますか?』とか

『検定受けなくても働けますか?』というご質問を見かけたり、

メールでお問い合わせをいただくことがあります。

 

今日はそのお話を書いてみようと思います。

 

『独学』でネイリストになれますか?

タイトルの『独学』の部分ですが、

本当に誰にも何も教えてもらうことなく、お客様を満足させることが出来るネイリストにはなれないと私は思います。

 

ネイリストという資格があるわけではなく、自分でネイリストと名乗ればいいわけなので、技術や知識が伴っていなくてもとりあえず「ネイリストです」と言うことは出来ます。

 

今勉強中の人は特によくわかると思うのですが、誰かに教えてもらうのが手っ取り早いのです。

ネイルの技術って、もう何年も前からあるものですから、ある程度体系化しています。

それをわざわざ時間がかかる『独学』でやるのは時間が勿体ないんです。

 

基本的なことを身に着けてからの『独学』での試行錯誤や研究はとっても意味があると思います。

基本は『教科書』や『ノウハウ』に沿って覚えてしまうのがいいと思います。

 

誰かに見てもらうメリットは、間違いをすぐに正してもらえるところです。

答えが決まっているものを、「合っているかな、間違っているかな」って迷いながらやるのも時間がもったいないのです。

 

あとは、人の技術を見ることが出来るところもとっても大きなメリットです。

教える立場の人はずっと勉強しているし、経験もあるし、知識もあるはずです。

 

最後にもう一つは、安全性の問題です。

ネイルサービスにおける衛生管理

ネイルサービスを行う上で、危険な事項や、衛生的に問題がある行為は、試験では減点や失格とされます。これを意識して練習を行うようになるので、自然とそのような事柄が身に付きます。

独学で勉強される場合は、衛生管理や危険行為なども理解していかなければなりません。

特に最近は試験における衛生管理面でのチェックは厳しくなってきています。正しい知識を身に着けていなければ合格にならないです。

衛生管理や技術不足から来るクレーム等、ネイルサロンに関する消費者庁に寄せられたご意見を受けて、ネイリスト協会が危機を感じて改めてネイリストの意識を高めようとここ数年働きかけています。

 

お客様に安心してもらう材料として「検定○級」などを掲示しているサロンも多いです。お客様側からすれば、少しでも安心材料があったほうが良いのは当然です。

担当のネイリストが検定1級を持っていなければヤダ‼っていうお客様は稀だとは思いますが…そんなときも対応できるのは強みです。検定‼ジェル検定‼と頭でっかちになってほしくはないですが、持っていて損することはなく、お客様目線に立った時に、持っていないよりは安心感を与えてあげられるかな、と思います。

 

検定試験

検定で○級をとりたい、とか、ネイリストとしてお仕事がしたい、という目標があって勉強している人が多いですが、実際は仕事についてからのほうが練習や試行錯誤にかける時間が多いと思います。

 

でも、その目標のひとつである検定○級に合格したい、と思っているなら、誰かに習って、当日その通りに出来るようにするためにひたすら練習をするのが正解です!

ネイリスト検定、とかジェル検定の実技試験にオリジナリティは要らないので、要項はいわばお客様のオーダーだと思って、言われたとおりにすれば良いです。

試験ならではのルールというか、「これをやったら減点」というのも明確に決められているので、そこを教えてもらうと効率よく試験をパスすることが出来ます。そのルールはまさにお客様の要望だと思って、きちんと理解することが大切です。

 

でも、ここで試験を無駄にしないために重要なのが、

試験ではこういうルールだったけど、サロンワークでは違うということもあり得る、と柔軟に理解しなければいけないということです。

 

2級を受験する人で、チップラップってサロンワークにないから無駄だなあと感じる人もいると思います。

そんな人は、やはり、チップラップというメニューをお客様にオーダーされたと思ってやれば良いと思います。

オーダー(要項)の通りに仕上げることが出来なければお客様に満足してもらえない=不合格ということなんです。

 

そして、サロンワークで使わないメニューの練習を無駄なものにするか、自分のものにするかは、練習するときの姿勢や意識で大きく変わってくると思います。

 

(2級に限定された話になってしまいますが…)

チップの貼り方ひとつにしても、美しく貼れることが出来るようになればその後サロンワークでも役立ちます。

チップと自爪のブレンディングも役立ちます。

レジンの扱いも、爪に対しての適量を学べたり、どうすれば表面の仕上がりがスムーズになるかとか、

削り方、ファイルの扱い方、自然な形って何なのか、など今後のヒントになることが沢山含まれています。

 

そういう意識で練習していくと、試験の練習は無駄じゃないんだってわかります。

小さな技術の積み重ねで、色々な形が仕上がることがわかると大きく意識がかわると思います!

 

ポリッシュも最近はネイルサロンでは減ってきてはいますが、どの色も上手に塗る技術が身についていれば、それが自信になります。お客さまからしたら、ネイリストの人はどの色も綺麗に塗れて当たり前、と思っていると思うんです。

サロンワークでは流れるような手際の良さも大切なので、普段からお客様に塗っているかのような意識で練習を行うととても効果的です。

モデルさん=お客さん

そのお客様の爪を綺麗に仕上げよう、という意識が大切です。

 

私はたまに言うのですが、モデルさんが例えば結婚式を迎えるお客様だとしたら…

すごく気合が入ると思います。沢山の人に自分の作品が見られることになるし、一生に一度の晴れの日のネイルは今までで一番の出来でありたいと思うはずです。基本が身に付いたら、そのくらいのプライドを持って練習することも大切です。

 

普段の練習からそんな意識を持っていれば、「検定試験限り」の技術で終わることはありません。

今後ネイリストとしてどのようなお仕事をしていくのか、そちらのほうがメインになると思います。だから、今後にいきる練習をしていきましょう!とお伝えしたいです。

 

検定持っていれば就職できますか?のご質問

タイトルのご質問ですが、そのサロンによる、としか言えないのです…。

合格して損することは一つもありません。かといって、合格したから就職できるかというとそうでもありません。

 

でも一つ言えるのは、2級は割と難しいとされていますが、その試験に通ったということはそれなりに練習を積んできていて要項通りのメニューはこなすことが出来る、とわかってもらえるということです。その練習を積んできた過程は評価されると思います。

3級と違って、2級は壁があります。しっかり取り組まないとなかなか合格できないです。

正しい練習方法で頑張ってきたなら、サロンワークで通用するファイルや、カラーリングが出来ると思います。

 

そしてもう一つ大切なことは、合格がただのスタートラインだとわかっているかどうかです。

ここをわかっていないと、とたんに練習をやめたり緩めたり、満足してしまったりします。それでは勿体ないしサロンワークには対応できないと思うのです。

 

あくまで、2級の内容は対応できるようになったに過ぎなくて、サロンワークはもっとその先にあるので、試験が終わっても引き続き練習や研究を続けていかなければなりません。

 

ネイルサロンに就職すること、も目標ではあると思いますがあくまで通過点だと思います。

そのあと自分がどのようなお仕事をしていくか、こだわりとかやりがいを持ってお仕事出来るか、それが大切です。

そのために今後もずっと日々練習が必要だし、試験に向けての練習の時点から将来役に立つようなやり方で練習しないと勿体ないんです。

 

長くなりましたが、

サロン開業など大きな目標がある人も、まずは検定合格、という目の前の目標がある人も、皆応援しています。文字で解決しそうな質問であれば、現在生徒さんでなくても、お気軽にご相談下さい‼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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