2016年春・夏までは2級の指定カラーが『ピンク系』となっています。
それ以前は指定カラーは『赤のみ』だったのですが、色数が3色追加されたことで、今まで通りの練習以外にも少しコツが必要になってきています。
そこで、今日は赤との塗り方の違いやコツ、事前にモデルさんの爪に施すべき仕込みについて解説してみたいと思います。
モデルさんに行う仕込み
ポリッシュの仕上がりや塗りやすさは、モデルさんの爪表面の状態にも影響されます。
モデルさんの爪には負担をかけてしまうことになりますが、試験の前に必ず280Gのスポンジバッファーで磨き、そのあとシャイナーの緑色の面までかけておいてください。
280Gでは滑らかにならないような凹凸がある場合はリペアを入れるか、220Gで磨きます。
モデルさんの爪が薄くなりすぎないように気をつけなければなりません。リペアでへこみを埋めるか、磨いて滑らかにするかの判断は、モデルさんの爪の厚みと相談して決めます。
決めかねる場合は、習っているスクールで仕込みについて相談してください。
ネイリスト検定試験では、モデルさんの日ごろの爪の管理も試験のうちだと覚えておいたほうが良いです。お客様の爪を次回のご来店時まで管理しているような気持ちで、お世話になるモデルさんの爪の健康を維持すると良いです。
事前仕込みのバッフィングについてですが、シャイナーの白い面をかけてツヤッツヤにしてしまうと、Cカーブが強めのモデルさんの場合、ハケが横滑りします。
赤ポリッシュの場合は滑ってもなんとか綺麗に仕上げることはできますが(それだけ赤ポリは難易度が低いのです)赤以外の3色の場合、ハケの横滑りは命取りになります。特にホワイトパールは確実に真っすぐなストロークを求められます。
緑面で十分滑らかになり、仕上がりのツヤ感もアップするので緑面だけでOKです。
ピンクポリッシュの特徴
ポリッシュは基本的に、顔料が多ければ多いほどムラになりやすかったり、塗りにくかったりします。
赤ポリッシュも顔料はそれなりに含まれていますが、ピンクは赤の顔料+白の顔料が含まれています。白の顔料が含まれているものは基本、塗るのが難しいのです。
でも試験ではシアー(透け感があるもの)は使用できません。ネイルプレートが透けないことが条件だからです。
そして、マット感が弱く、たっぷり塗らないとネイルプレートが透けてしまうカラーは使用しないほうが良いです。一回でしっかりした発色のピンクを使用します。
生徒さんはシャレドワ100番を使用して練習しています。色も綺麗でハケも使いやすくおすすめカラーなのですが注意がひとつあります。1本をずっと使っていくのではなくて、数本を使いまわしていった方が良いです。
適切な濃度で練習しないと、上手に塗れないカラーなのです。
どちらかというと、『サラサラ』な状態のほうが綺麗に塗れるカラーです。粘度が高くなってきたなと感じたらソルベントを適宜足して薄めてください。だからといって毎日ソルベントを足し続けていくと、いずれ、生産時の発色や乾きやすさからどんどん遠ざかっていきます。それを避けるために、量も減ってきて粘度も高くなってきたと感じたら、新品のポリッシュを継ぎ足して下さい。
あまりに少なくなったり濃くなって塗りにくくなった粘度の高いポリッシュは廃棄するなどして、試験では使わないようにしたほうが良いです。
ピンクポリッシュの塗り方(シャレドワ100番の場合)
シャレドワ100番の場合のポイントは
●サラサラの状態でハケ圧をかけないでうす塗り×2回
が、一番表面も綺麗でツヤも美しく仕上がると思います。
注意点は
●同じ箇所は2回触らない
●ハケは立てて手首のスナップで素早く真っすぐ引くか、浮かせる気持ちで寝かせて表面をすべらせる のどちらか
●キューティクルのきわをゆっくり攻めているとかたまるので素早く、はみ出したらあとで取るくらいの気持ちで
●ストロークがかぶって、ポリッシュがだぶついた箇所はすぐ取り去る(迷ってる暇がない)
●誤ってストローク数が多くなってしまった指は濃さが異なってしまうので注意
●決まったストロークの回数で仕上げることができるように練習する
●粘度が高くなったら、ちょうどよい粘度のボトルに持ち替える
など、です。
赤ポリよりも神経を使いますが、はみ出したときの除去のしやすさは赤ポリよりも上です。はみ出さないようにすることはもちろん大事なのですが、スピード感も大事にして、はみ出してしまったら綺麗に除去出来ればOKです。
ほかのメーカーでおすすめのピンクポリッシュはこちら↓
練習頑張りましょう!
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